ワンゲルの精神
僕たちは、
山を征服してやろうとは
思っていない
単に運動が目的の大掛かりな散歩をしようというのでもない
僕たちのやることは、ワンゲルの文字通り、一介の渡り鳥になること
自然を征服する代わりに自然の一部になろうとすることだ
神々しく雄大な山地を歩き
、青く透き通った沢を登り
、凛と聳え立つ岩を登り
滔々と流れる川を下り
、地平線の見える平地を歩き
、鬱蒼とした林を進み
白銀の大地でスキーをし
、
荒れ狂う自然の中に飛び込み
、広大な原野を散策し
さんさんと照る太陽の下で昼寝をし
、星降る夜空で焚火をしながら酒を飲み
村から村へ、町から町へとさ迷い歩き
、気の向くままに、足の向くままに
歩きまわる
こんな精神には、高邁な理想や、
難しい理論はない
ただ、渡り鳥のように、手軽に、
山や野や岳を歩きまわれば良い
自然を愛するというよりも、
自然に溶け込み、自然の一部になりきる
それがワンダーフォーゲル部
一緒に彷徨い、旅をしませんか?