春WAN本山行ニセイカウシュッペ山南西尾根~西尾根乗越

春WAN

2023/3/27~29

2月からpreを重ねて来た中、最後の集大成となる春WAN本山行。女神がいるとかいないとか言われるニセイカウシュッペ山を南西尾根から登り、西尾根へと降りていく計画。28日、29日は有無を言わさない晴天で、最高の山行となった。

より詳しいルートの様子などは以下のリンクから↓

ニセイカウシュッペ山 – 2023年03月27日 [登山・山行記録]-ヤマレコ (yamareco.com)

尾根をトラバースしながら、ふと後ろを見ると、朝日に照らされた山々が見える。

南西尾根はTLを過ぎると、北側に雪庇が張り出している。少しずつ空が明るくなるにつれ、背後に広がる北見山地や、大雪山が目に入り、息を吞む光景が続く。

目をふさぎたくなるほどの眩しい太陽が燃え盛るように昇り始めた。まさに生を感じる瞬間だ。

KLを過ぎた所で、朝日が大槍の後ろから顔を出す。あまりの光景にメンバー一同歓喜する。

正面一つ目のポコが1742、その右奥に聳えるのが大槍。左上に見えるのが、ニセイカpeak。peakよりも大槍の方がかっこいい?

KLを過ぎると、雪庇の方向が変わる。だいぶ雪量が少なくなっていたため、斜面にtrvも雪崩が怖いものではなくなっていた。

1742雪稜と呼ばれる箇所。雪量少なく、テンションは低め。

1742下急斜を登り切ると雪稜。張り出しは小さいが、細いところは細い。真尾根の左寄りを√取りしながら進む。

1742雪稜前半部分。ここが一番細い。ほぼ真上をつぶしながら進む。

1742雪稜を過ぎると、次は大槍。こちらも雪量少なく、ただ急な斜面を頑張って進む。先行者のトレースが残っていたが、それを使うのは少し後ろめたさがあったので、トレースの横をステップ切りながら登った。

大槍の急斜。先行者のトレースあった。
三角点ではなく1883m最高点から。大雪山がカッコよい。

大槍を過ぎると、吹き上げによる風が強まる。リーダーにpeakを譲り、ついに頂に立った。peakによって隠れていたチトカニウシなどの山々も見え、大雪山、裏大雪など、全てが美しい。辿り着いた達成感をParty皆で握手を交わし分かち合う。

peakをあとにし、西尾根を下り始める。南西尾根の整った北斜面が特徴的。大雪山を眼前に下っていく、なんとも至福の下山だ。

西尾根途中の岩峰の下り。ほぼ地面が剥き出しなので、ややテクニカル。
KL1450から尾根を逸れ斜面を滑る。ギリギリ日射で腐る直前だったので、十分楽しめた。疎林で楽しい。

この日は、斜面を下った所でテンバる。焚火をしたりして、乗越を祝う。次の日は斜面を登って、腐った尾根を下って下山。

春最後の山行に、満足の結果だった。

下山後は、ホテル大雪の温泉に入り、旭川で焼肉を食らってから帰札。